結婚後一緒に暮らし始めると必ず訪れる瞬間です。
「この人と結婚したのは、間違いだったのかもしれない…」という気持ち。
あんなに素敵だと思っていたのに、あんなにこの人しかいないと思っていたのに、よく考えたら思い込んでいただけかもしれないな…とぐるぐる考えてしまいます。
ものすごく惚れ込んで勢いよく結婚した人ほど、気持ちが急に冷めてしまい自分でもどうしようもない状況に陥ってしまいます。
それは、振り子の振り幅のようなものです。
「好き」という感情が大きく振り切れた分だけ、反動で余計に「嫌」の方向に振れてしまいます。
このとき、結婚の勢い同様に、勢いよく離婚をしてしまってもよいのですが(よくないですが…)それを繰り返してしまうと周囲が振り回されることになりますし、お子さんがいるならお子さんを巻き込んでのことになります。
ですから、もし踏みとどまることができるのであれば、もう一度好きになれたら良いなと思います。
ただし、今すぐ離れたほうが良いと思うケースもあります。
DVやモラハラなど、精神的苦痛を与えられるケース、肉体的苦痛を与えられるケース、また、経済的に支えにならないケースなど。離れたほうが良い場合もあります。
そのような場合は除きます。
今お伝えしているのは、あくまでも自分の気持ちの中で「相手を嫌になった」という場合の対処法です。
・原因を考えてみよう
・敵認定を解除する方法とは?
・失うものを想像してみよう
原因を考えてみよう
まず、嫌になるにはそれだけの原因があります。
朝起きたら突然嫌いになっていた、ということは少ないでしょう。
もし突然嫌いになっていたという場合も、おそらく何らかの原因があるはずです。
その原因を考えてみましょう。
・生活習慣が合わなくてイライラするから
・価値観が合わなくてイライラするから
・話が噛み合わなくてイライラするから
・子育ての方向性が合わなくてイライラするから
などなど、イライラではなくても良いのですが(笑)
あくまでも嫌になってしまった原因を探ってみます。
何か一つということではない場合も多いです。複合的に絡んでいることも多いでしょう。
原因が少し見えたなら、まずはそれを改善できるかどうか動いてみましょう。
というのも、嫌なところを何も指摘せず、突然別れを切り出されたなら…。
同じ立場なら「それなら言ってよ!」と思いますよね。
ですから相手に、きちんとまずはあなたが相手の言動で嫌な思いをしているということを伝えてみましょう。
もし伝えたことで喧嘩になったり、その気持ちを受け入れてくれないような相手なら、こちらから願い下げで良いと思います。
ですが、「そうだったんだ、言ってくれてありがとう」と思う人が大半だと思います。
それなら改善していこうと思ってくれるでしょう。
問題はここからです。
一旦、嫌だと思ったなら、相手が嫌な点を改善しようとしても、難癖つけてやっぱり嫌だと思ってしまいます。
このときの心理は、あなたにとって夫が「敵認定」されてしまっています。
嫌だと思っているので、相手はあなたと対峙する人になってしまっているのですね。
この状況を改善しなくては、夫がせっかく頑張ってくれてもあなたの気持ちが変わりません。
例えば何度言っても服を片付けない、洗濯かごに持っていかないなど、生活習慣を指摘して夫が気を付けてくれたとします。
ですが、今度は「持っていくだけでたまには洗濯もしてよ」と思い始めます。
夫としては「持っていた」と得意げになっているので、腹立たしいのですね。「それくらい当たり前でしょ」とイライラします。
このようなことを繰り返していると、結局イライラは解消されません。
敵認定を解除する方法とは?
先にお伝えしたように、なぜ相手が改善しようとしても新たなイライラが発症するのかというと、結局「敵認定」してしまっているので、何をしてもイライラが止まらないのですね。
ですから、まずはこの「敵認定」を解除することから始めたほうが良いです。
では、どうやって敵認定を解除するのかというと、2つのケースがあります。
あなたには、味方がいますか?
例えば、夫の愚痴を聞いてくれて、あなたの意見に賛同し、「そうだそうだ」と一緒に夫の悪口を言ってくれるような。
このような味方がいる場合は、夫が共通の敵になっています。人は共通の敵を発見すると結束して余計に攻撃しようとしてしまいます。
ですからまず、その味方に愚痴を言うのをやめてみましょう。そして少し距離をおいてみましょう。
あなたの目で夫の努力を見つめ、あなたの気持ちを大切にしてみましょう。おそらく少し頑張ってくれた相手に対して嬉しい気持ちがあると思います。
その小さな芽をあなたの心の中で育てていきましょう。
逆に、味方はおらず、別に周囲にも愚痴を言ったりしないし自分の中でイライラが止まらないという場合。
素直に夫にイライラの気持ちを伝えてみましょう。
その時には、怒ることばかりではなく、やってくれたことは感謝している、けれど今度は違うイライラがムクっと湧き上がってきて自分でも処理ができないと。
おそらく夫は「それはどうしようもないな」と呆れるかもしれません。別れたほうが良いかもなと言われるかもしれません。
想像してみてください。
そう言われたとき、あなたはどう思いますか?
「せいせいした」と思うでしょうか。「え?ちょっと待って」と思うでしょうか。
別れたいと思っていて、相手からじゃあ別れようと言われたらラッキーだと思うのであれば、一旦離れて距離を置きましょう。お互い近くにいるから見えないことがあります。
離れて気づくことは本当に沢山あります。
「ちょっと待って」と思うのなら。そのイライラが自分のワガママだと理解したほうが良いです。
少し冷静になって考えてみましょう。相手から離れたいと言われるとちょっと待ってと思うほどまだ愛情はあるということ。であれば、おそらくイライラの正体は相手の改善点とは別にあると思うのです。
例えば、本当はもっと会話がしたいのに黙って片付けだけするとか、家事を分担したいのに本音を伝えられていないとか。
本当にあなたが思っている「こうしてほしい」を相手ときちんと話し合ったほうが良いでしょう。
敵認定を解除するのは容易ではありません。
というのも、癖と同じで相手に対して腹をたてることが日常になっていて、習慣になってしまっているからです。
まずはこの状態を改善するためにも根気よく味方認定されるように、動くことが大切です。
失うものを想像してみよう
別れたいと思っている時は、とにかく離れたい、自由になりたい、今の状況から逃げ出したいという気持ちでいっぱいだと思います。
別れて得られるものもあります。ですが、失うものもあります。
この時に自分が得られるもの、自分が失うものを考えてしまう方が多いのですが、そうではなく周囲や相手のことを考えてみましょう。
例えばお子さんがいらっしゃるのなら、お子さんが得られるもの、失うもの。
親御さんが得られるもの、失うもの。
夫が得られるもの、失うもの。
自分のことならご自身の気持ち一つですが、周囲やご家族のことを考えた時に、失うものが大きかった場合。あなたは後悔しないでしょうか。
ご自身の感情一つで大きなものを失わせてしまうことについて、今後その責任を負っていくことについて。後悔しないでしょうか。
こうした点を考えてみて、それでも得られるものが大きい場合は別れるのが正解だと思います。
逆に、そこまで考えていなかったという場合は、いい機会なので少し考えてみてください。
どちらが正解ということはありません。
別れたほうが良いとか、別れないほうが良いという話でもありません。
大切なことは、後悔しない選択をすること。
そして、決めたなら絶対に後悔しない生き方をすること。
大きな決断になるので、大いに悩んで、もし修復できるのなら試みたほうが良いです。
やるだけのことをやったほうが、この先、後悔することは減ると思います。
あなたの決断を応援しています。
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